桜狩と京都の話

 おはようございます。夜だったらこんばんは。こうろです。基本的に物事が三日続けばむしろいい方という三日坊主もびっくりな飽き性の私がここまで続けてブログを更新しているのが驚きです。今日もぼちぼちとお話をしていこうと思います。
 さてさて、この間私は京都へ行ったんですが色んな方にオススメしていた平野神社にも足を運びましたよ。ちょくちょくと散っている桜もありましたが見頃の桜もありました。

 古典では「花」というと「桜」の事だと思え!とか先生に言われた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それくらい桜は古くから日本で愛されてきて歌も多く詠まれている花です。日本人桜大好きだよね。私も好き。
(平野神社で撮った桜です。ほんのり色付いていてやわらかそうで可愛い。)

 桜は品種にもよりけりですが基本的に白っぽい花が多いですね。そんな桜は古典文学の中で度々「白雲」や「雪」にたとえられています。桜の木の下で眠っている光景を「雲の下で眠っていると雪のように桜が散ってきた」という風に表現したりするんですよ。素敵ですよね。春に詠まれた和歌はやはり桜をテーマとしたものが多いです。千年以上も過去を生きた人々もきっと今日の私と同じように桜を見上げて感嘆していたのかなと思うと中々面白いものですね。平野神社楽しかった……

 それと!京都御所へも行ってきました。艶が〜るののぶちゃん(殿)が頭に浮かびましたね……
(お庭がとても広くて美しいです!)

 京都御所、半端なく広かったです。入る時に手荷物検査したんですけど鞄の中がごちゃごちゃしていて(主にイヤホンが)見られるのちょっと恥ずかしかった。しかしながら無料で見させて頂けるという……すごいですね……ぜひ京都にお立ち寄りの際は寄ってみてください……それで御所の中の「紫宸殿」という所の前庭に 「左近の桜」という桜と「右近の橘」という橘が植えられていました。紫宸殿から見ての左右なのでこちら側から見て右側に桜、左側に橘ですね。なんとなく響きが格好良くて印象に残りました。左近の桜は散ってたけど……。
 橘、というと日本固有のカンキツ類です。橘に関して私の好きな和歌があるのでせっかくですしちょっとここで紹介しておきますね。


皐月待つ 花橘の 香をかげば
                     昔の人の 袖の香ぞする
【『古今集』恋一・四六九・よみ人しらず】

(五月がやって来るのを待って咲き始める花橘の香りをかぐと、昔親しかった人の袖の香りがするようだ)


 花橘の香りをかぐと、昔親しかった恋人の袖に薫きしめられていたお香の香りがする……という和歌です。要はアレですよね。昔付き合っていた恋人の香水や煙草の香りが街中でふと香ると反射的に振り向いてその人の事を思い出してしまう……っていうアレですね。昔の人も同じだったんですね。匂いって人間の記憶と深い繋がりがあるといいますが皆さんにもこの匂い嗅ぐとアレを思い出す……っていうものがあるんじゃないでしょうか。私は雨の日に古い木造のお家の前を通った時に感じるあの木の匂いを嗅ぐといつも幼稚園くらいの頃の通学路の記憶が思い出されたりします。通学路に同じ様な古い木造の家があったんですよね。雨に濡れた時の木の匂いが大好きで雨が降るとその家の前を通るのを楽しみにしていました。あと金木犀の香りとかも印象的ですね。皆さんのお気に入りの匂いも教えてくださいね。

 と、まぁぐだぐだと脱線しながら色々話しましたがそんな感じで京都をぶらぶらと歩き回りました。楽しかったですね。いくらでも遊べる京都。でもちょっと足が痛かったです。滅茶苦茶歩きましたからね。夜は柔軟ストレッチしてぐっすり眠りました。皆さんもぜひ桜を見つめながら、お寺や神社で景色を見渡しながら、何百年、何千年も昔を生きた人々に思いを馳せてみてください。きっと昔の人々も同じものを見て同じ様に思いを馳せていたことでしょう。

(無題)

日々のあれこれ、つれづれに。

0コメント

  • 1000 / 1000